FC2ブログ


アルフハイムスタジオ・柴山英昭のブログ
2009 / 04 / 29  (水)  23:59
ハッシュ!  【 スポーツ
 みなさんはハッシュというものをご存知だろうか。

名前的に芋料理を連想しがちだが、ここでいうのはジョギングを応用したゲームである。
街中に作られたチェックポイントを見つけながらジョギングするオリエンテーリングと考えてくれればよい。


おんなじコースをぐるぐる周回する退屈がジョギングにおいてもっとも億劫であることは以前にも述べたが、見慣れない街を目印に従って走ることでこの退屈は払拭できるし、連帯感のある他者とともにプレーすることは非常に励みになることから、僕はこのゲームにかなり前から興味を持っていた。

しかし、80年近く昔に海外で生まれたという歴史から、ただでさえ少ない情報がほとんど英語で示されているうえ、「来たいやつは勝手に来い」的なポリシーなので、これまでなかなか参加方法すらわからなかった。
どうもあまり公に広める動きがないようだ。

ジョギングを始めていろんなサークルをめぐっていた折、とうとうこの経験者たる人達に出会って話を聞けたことから今回の参加に至ったが、直前まで僕も若干不安ではあった。
初参加者でも、自ら開催情報を手に入れて、その時間、その場所に行き、何事もなかったように勝手に混じる必要があるのだ。
あらかじめオフの前に自分の存在を参加表明で示す仕組みに慣れているとちょっときつい。
ここでまず、消極的であったり社交性が乏しい人ははじかれるということだ。向かない人をフィルタリングするためだろうか。

かくして、本日15:00、指定の駅を降りてみると、改札を出たところの地面にチョークで矢印が書かれていた。
ハッシュにはいくつもの符丁があるが、このチョークによる矢印はその代表的なものだ。
これをたどっていった繁華街の細い路地に、場違いなジョギングスタイルの人々が終結していた。これか。

2009_04_29_01_青砥ハッシュA

メンバーの半分が外国人だった。そういうものらしい。
ふと目が合った人に「ヘロー」と声をかけられる。予想はしていたが、公用語は英語だ。
ぎこちない微笑返しをしつつ、プレー後に打ち上げを行う飲み屋に荷物を預け、まずヘアー(ウサギ)と呼ばれる人がスタートする。
この人があらかじめ設定したコースを、小麦粉をちりばめながら走る。この粉がプレーヤー達の目印だ。プレーヤーのスタートはヘアーの10分ほど後になる。

そして"儀式"を経てスタート。
英語とはいえ、かなり大きな喚声を上げるため、通行人の目が集まる。
体力はなくても困らないが、羞恥心があると困る、とどこかに書かれていたが、それはこういうことか。

2009_04_29_02_青砥ハッシュB

乱雑にばら撒かれた粉を目印に下町の家々の間を巡り、住民の生活観を眺めながら川沿いに出た。
川面から吹き上げてくる風を味わい、遠く海に向かう空の色を横目にひたすら走る。
ペースはそんなに早くないが、景色を楽しめる余裕があるのは、これまで足腰を鍛錬してきたおかげであろう。

2009_04_29_03_青砥ハッシュC

川を渡って対岸の街に入ると、コースは道路をはずれて、公園や生活道路や林の中など、およそジョギングでは走らない場所を通る。
そのなかに、たまにチョークで書かれたチェックポイントがある。
このチェックポイントの先は一時的に小麦粉の目印が途切れ、プレーヤー達が協力して少し離れた場所の小麦粉を探して正しいルートを洗い出さなければならない。
見つけると、笛や大声で報せる必要があり、やはりここでも人目を引く。散歩中の犬に吼えられ、母に抱かれた子供が泣くこともあった。

 2009_04_29_04_青砥ハッシュD

レースはオートバイや自転車でもできるが、この手のレクリエーションは自分の足を使わないとできない。
柵を乗り越え、土手を駆け上がり、ゴールを目指す自分の体が、とても高性能なマシンのようで、今までに感じたことのない高揚感がある。
今後も鍛えれば鍛えるほどその性能はどんどんアップしていく。
新品から一方的に劣化していく工業製品とは逆のそんなところが、器械スポーツにはない楽しみなのだ。

全長はほぼ7~8km程度のコースで、それをぐるっとまわってスタート地点に戻る。



で、本番はここから。
このハッシュというゲームの本当の趣旨は「ビールを美味しく飲むためのジョギング」。ジョギング後におまけとしてビールを飲むのではなく、ビールのためにジョギングをする。
僕の参加している他のサークルだってジョギング後の飲み会が楽しみだという色が強いところもあるが、このゲームの場合、ビールを中心にルールが組まれているといっても過言ではない。
もちろん発泡酒禁止。ドライは敬遠。外国の人はバドワイザーも認めないとのこと。
彼らは、ビールに強烈なこだわりがある。

2009_04_29_05_青砥ハッシュE

ゴール地点で大量のビールを飲み、その後荷物を預けていた飲み屋の打ち上げでもやはりビール。
会費は常に3000円に設定されているが、この予算から「飲み放題」料金が最優先でさっぴかれるため、料理はいつも若干貧弱とのこと。
というのも、その日のプレーでちんたら走ってたからとか、女の子に声をかけたからとか、すげえ久しぶりの参加で今まで何してたんだこのヤロウとか、むちゃくちゃな理由で各々ビールを飲まされるため、一人当たりのビールの消費量が尋常ではないのだ。
僕自身、ニューフェイスはまず飲め、という理由で複数のメンバーに何杯か飲まされた。

この会では、ほとんど公用語である英語で会話が取り交わされるので、普段ほど上手に会話できなかったが、そんな僕がどう聞いても決して外国人相手には放ってはいけないスラングがぽんぽん飛び交っているのはわかった。
つまりそういうことを容認する文化なんだと思う。
この点は、いつものジョギングサークルとはまるで違う。
だから人によってはまるでなじめないそう。
あらかじめ人を募ってまで開催しないのはそのためかもしれない。


それに僕がなじめたかというと、聞くまでもない。
次回が楽しみである。
スポーツ コメント(0) トラックバック(0) |

テーマ 【 ランニング】  ジャンル 【 スポーツ


      
    
    




 alphheimをフォローしましょう
 

検索フォーム

リンク

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード
QR


 |  ホーム  | 


copyright © 2020 アルフハイムスタジオブログall rights reserved. Powered by FC2ブログ