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アルフハイムスタジオ・柴山英昭のブログ
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柴山英昭


柴山英昭
(シバヤマヒデアキ)


イラスト・3DCG・デザイン制作
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2009 / 01 / 03  (土)  23:59
チョコバナナ  【 自分のこと
 昨日はプレッシャーに弱い弟のテニスの試合を観戦したあと、百貨店のバーゲンに行って今までより一回り小さいサイズにあわせた服を一そろい買い、神社に初詣に行って、静岡時代に勤めていた会社の先輩夫婦やその友人と飲んだり投げたり声をひっくり返して歌うような独り者の平均的な正月を満喫した。
帰宅したのが本日のほとんど早朝だった気がするが、久しぶりに頭のてっぺんからつまさきまで存分に遊んだ気がする。

2009_01_03_01_チョコバナナ


 ところで、その初詣で僕はチョコバナナを食べた。
僕が食べたチョコバナナは人生二本目で、初めて食べたのは31歳の冬という遅い初体験だった。

甘いバナナがチョコレートにくるまって色とりどりのキャンディ・スプレーが吹き付けられているなんて、まったく子供の敏感な関心のど真ん中に投げられるダーツの矢のような菓子なのに、僕が30歳過ぎるまでチョコバナナを食べたことが無かったのは、親のほんのちょっとした意思によるものだった。

何度か親に手を引かれて祭りに連れて行ってもらった子供のころの思い出が僕にもあるが、親はこの食べ物をうまそうだとは思わなかったため、僕がその黒い三日月を手にすることはできなかった。

実際今僕が食べてみると、安っぽいメルティン・チョコレートが祭の熱気で生暖かくなったバナナとあまりマッチしているともいえず、確かに大してうまいものでもないと思う。
だが、つまんないものがつまんないということを、敢えて子供に経験させて実感させてやることに重大な意味とその後の人生におけるものの考え方に少なからず影響しているという現在の僕が気づいたことを、残念ながら僕の親は気づかなかったらしく、僕はこの決しておいしくないけれども子供の時分に屋台の前に立ったらその甘い香りを放つわくわくした見てくれのお菓子を、つまらないものだと知らずに30年を過ごした。

小さな子供はその生活のすべてを親に守られる代わりに、その環境構築も親に握られてしまう。だから親は大人の価値観を子供の経験前に押し付けてしまわないようにする責任があると僕は思っている。
大人の時間の流れと子供の時間の流れは相対的に年齢の倍率の差だけ違うので、同じスケジューリングの中のストレスを同じ感じ方をすると考えてはいけないし、大人の衰弱しきった胃袋にはつらいジャンク・フードも子供にとってはおいしそうなにおいにくるまれた未知の宝物かもしれない。

それを無視するのは、政治家が一般庶民の苦しい生活を何も理解せずに的外れな行政を行ったり、とあるデスクワークに秀でた会社人間が物覚えは悪いかわりにサッカーでプロのようなシュートを何本も決められる人間を就業時間中のなかだけで劣っていると評価するのに似た、とても傲慢なことである。

10月に、まったく実の親でなくとも目の中に住まわせたいくらいにかわいい姪の親になった弟夫婦とその考えについての議論を交わしたことはないけれど、このつまらない飾り菓子をかじるたび、自分の親がそのあたりのことをどう考えていたのかはともかくとして、現実にその子供の僕が胸ときめかせていたチョコバナナを食べさせてくれなかった事実について思いを馳せるほど、子供は大人が気にも留めないそんな小さなことを覚えているのだ。

子供は、鈍い大人が思う以上に鋭敏な目で背の低い位置から世界を味わっている。



なお、僕は30歳までにチョコバナナを食べるチャンスがなかったわけではなく、中学生のときに行った花火大会や25歳のときに初めて歩いた巣鴨の縁日で食べてもよかったのだけど、男一人でこれを口にするのが恥ずかしくなくなったのがごく最近というだけの話である。

つまらないプライドも、守るべき存在がある人間には邪魔なものだと付け加えて、このチョコバナナの味と同じくらいにチープな話も締めておく。

本日の夕食 : 厨 〜くりや〜
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テーマ 【 日々のつぶやき】  ジャンル 【 育児
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